イベント案内

アガサ連続講義:GMPの遠近法 第2講
GMPにおける文書管理の論点

文書化、より広い意味合いとして文書管理はGMPのみならず、GXPs全般にわたって必要な品質確保のための重要な要件であり、前回の<GMPの遠近法>第1講で述べたISO9001を基盤とする品質システムが前提とする基本要件である。新入社員の方などが文書管理と聞いて文書整理だと勘違いされることがあり、また、文書管理を文書の保管管理に限定して捉えられることがあるが、本講でいう文書管理とは、文書を作成し、改訂し、承認し、さらに配布と保管を行うプロセスである。文書管理はドキュメンテーション(Documentation)と言われることもある。
本講では、文書管理の要点をSOP(Standard Operational Procedures、作業標準書あるいは手順書)と製造記録や試験検査記録等の作業記録の2点から考察する。さらに、文書管理の運用が呪縛する課題を「文書管理の呪い」という観点から考察し、「呪い」に打ち勝ち、ブルシットジョブ化を打破する方策を探る。

開催概要

執筆者

小山 靖人氏
小山ファーマコンサルティング 代表

アジェンダ

1.はじめに
2.SOPと作業記録 ~文書管理の基本
2-1. SOP体系
~PQS構築のための根幹となるシステムの1つ
2-2. 品質マニュアル
~製造所におけるPQSのあり方を示す文書
2-3. SOPは日本の文化にそぐわない?
2-4. 作業記録
~作業行為の正しさを証明できる唯一の方法
2-5. 記録の同時性原則 ~当然のはずではあるが要注意!
3.文書管理の呪い ~文書作成が忙しくてGMPができない!?
4.文書管理はブルシットジョブか?
~「呪い」に打ち勝ち、ブルシットジョブ化を打破しよう!
5.文書管理とSOP遵守に関する過去の経験から
~米国での驚きとカルチャーショック
6.おわりに

コラム連携Webinarのお知らせ

9月に本コラムの内容に関するWebinarを開催予定です。
Webinarでは、みなさまからいただきましたコラムの内容に関するご意見やご質問、ご感想に小山氏にご回答をいただきます。
コラムへのご意見やご質問・ご感想は、コラム内のアンケートよりご入力をお願いいたします。
(ご意見等は匿名での公表となりますので、ご安心くださいませ。)
なお、時間の都合上、すべてのご質問にお答えできない場合がございますので、予めご了承くださいませ。
※Webinarはお申込みを開始しましたら、改めてメールにてご連絡いたします。

対象

①医薬品、医療機器企業の品質保証、品質管理、製造部門
②化粧品、健康食品等を扱うヘルスケア関連企業の品質保証、品質管理、製造部門

※上記の対象企業以外の方もダウンロードのお申込み可能です。

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