【コラム】アガサ連続講義:GMPの遠近法 第3講
逸脱管理とCAPA管理をめぐる課題の再検討

アガサ連続講義 GMPの遠近法 第3講


逸脱管理とCAPA管理をめぐる課題の再検討

 

 

概要

逸脱管理は、製品の品質確保、製造及び試験検査プロセスの継続的改善、さらには医薬品品質システムの構築と維持のためにGMPとGQPの両面から必須の要件である。
本講では逸脱管理とは何か?という古くて新しい課題に対して、逸脱を正しく認識し、適切にCAPAを運用するための要点を論じる。さらに、製造所の日常的なQuality cultureの醸成にも密接に関係するインシデンツ(逸脱とならない軽微な不具合)の考え方と取扱いについても考察する。

 

 

執筆者プロフィール

小山 靖人 氏 略歴
小山ファーマコンサルティング 代表

1979年 京都大学大学院薬学研究科(修士)修了
同年   藤沢薬品工業株式会社(現アステラス製薬株式会社)に入社
製剤研究所主席研究員として注射製剤の製剤化研究とGMP及び治験薬GMPに係る製造管理業務に従事、
治験薬製造管理責任者
2003年 日本イーライリリー株式会社に入社、開発QA/QC管理室長、
治験薬品質管理者
2007年 塩野義製薬株式会社に入社
金ケ崎工場(岩手県)の品質部門長を経て、サプライチェーンマネジメント統括部グループ長、
ならびに本社部門(信頼性保証本部)の品質保証部次長を歴任
2019年 シオノギファーマ株式会社品質保証部勤務 特任次長(2020年 退職)
2019年 小山ファーマコンサルティングを起業

2003~2006年 厚生労働科学研究「医薬品・医薬部外品製剤GMP指針」を座長として取りまとめ、
厚生労働省より発出
2010~2011年 厚生労働省の「PIC/Sガイドライン比較分析ワーキングチーム」に参加
2016~2020年 厚生労働行政推進調査事業「GDP国際整合化研究班」に参加
2010年~現在 厚生労働省「医薬品医療機器の品質確保に関する研修」(国立保健医療科学院)講師
日本薬剤学会「製剤の達人」受賞(2011年)
薬剤師 日本PDA製薬学会代議員
特定非営利活動法人医薬品・食品品質保証支援センター(NPO-QAセンター)顧問

現在、GMPとGDPに関する執筆と講演に加え、オープンセミナーを数社で開催、また企業様の社内研修をお引受けしています。

 

コラム アジェンダ

1.はじめに
2.逸脱管理の意義 ~品質を確保し、患者さんのために
3.逸脱の定義 ~SOP手順からの乖離、だけでは不十分
4.逸脱のレベル区分 ~重大な逸脱の定義と運用
5.インシデンツを考えよう

 5-1.インシデンツとは何か? ~逸脱とはならない軽微な不具合
 5-2.インシデンツ対応の重要性 ~Quality cultureの醸成に向けて
6.逸脱にしたくない!
 6-1.SOPに書いていない!? ~文言のGMPはやめよう
 6-2.異常と逸脱 ~逸脱管理しない「異常」
 6-3.不具合防止のシステムの存在 ~H3ロケット打ち上げの場合に関連して
7.CAPA運用の課題 ~原因究明が核心!
8.おわりに

 

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